No Bugs, No Life

読んだ本や、プログラミング、システム開発等のねたを中心に。文章を書く練習なので少し硬派に書くつもりだけど、どうなることやら。

BTSの導入

MWの開発そのものに少し飽きがでてきたので、気分転換にBTSを導入して試してみようと思う。

BTS選択の基準

今回のBTS選択の基準は以下のとおり。

  • MWの開発で使用することから、大規模なチーム開発環境はいらない。つまり、導入が簡単なこと。
  • 出来ればスタンドアロンで動作する環境が望ましい(サーバーとかを立ち上げたくない)。

WikiPediaなどから情報を収集し、一旦候補を2つに絞る。

  1. TracLightning(Trac月から名称変更)
  2. Papilio

TracLightning(Trac Lightning プロジェクト日本語トップページ - SourceForge.JP)は厳密には2点目の基準にはマッチしないが、BTS系はチーム開発が前提なのでサーバーレスのものは殆ど見つけられず、要件2は妥協している。
Papilio(Papilio-バグトラッキングシステム-)はEclipseプラグインとして動作し、同一LAN内のPCと勝手に同期してくれる様子。
Papilioはサーバーレスで動作する点が魅力的だが、マニュアルを見る限りRational Team Concertでいうところのワークアイテム管理だけが実装されているイメージ。どちらかというとRQM的なモノを求めているので、今回はTracLightningをまずは試してみる。

TracLightningの導入

インストーラの入手

SourceForgeからインストーラ(約110MB)を入手する。
バージョンは現時点での最新版の3.1.3(TracLightning-3.1.3.exe)

インストール

おもむろにインストーラを実行。
途中で導入コンポーネントを聞かれるが、今回はMaven, Jenkins は導入を行わずベースインストール(Trac+SVN)を選択。
その他はデフォルトのままインストール完了。
あー、やはりApacheは入ってしまうのね、、、。
再起動を求められるので一旦再起動する。

起動とインストールの確認

再起動後、スタートメニュー>Trac>コマンドプロンプトから実行でApacheを起動する。
その後ブラウザからhttp://localhost/ にアクセスするとTracLightningのトップ画面が表示される。
うん、簡単だ。
f:id:kazyury:20130330210621p:plain

Trac Lightningのセットアップ

TracLightningにはインストール時点でSampleProjectが登録されており、SampleProject内のWikiにセットアップガイド(デフォルトなら、http://localhost/trac/SampleProject/wiki/TLSetup)なども格納されている。
ありがたくセットアップガイドに従ってMW用のプロジェクトを作成してみる。

MementoWeaverプロジェクトの作成

Trac Lightningのコマンドプロンプトからcreate-projectを実行。
特に問題なくプロジェクトは作成された。

C:\TracLight\bin>create-project MementoWeaver

C:\TracLight\bin>echo off
        1 個のファイルをコピーしました。
        1 個のファイルをコピーしました。
Creating and Initializing Project
 Installing default wiki pages
  CamelCase imported from C:\TracLight\python\lib\site-packages\trac-0.12.2.ja1-py2.6.egg\trac\wiki\default-pages\CamelCase
:(略)
 Indexing default repository

---------------------------------------------------------------------
Project environment for 'MementoWeaver' created.

You may now configure the environment by editing the file:

  C:\TracLight\projects\trac\MementoWeaver\conf\trac.ini

If you'd like to take this new project environment for a test drive,
try running the Trac standalone web server `tracd`:

  tracd --port 8000 C:\TracLight\projects\trac\MementoWeaver

Then point your browser to http://localhost:8000/MementoWeaver.
There you can also browse the documentation for your installed
version of Trac, including information on further setup (such as
deploying Trac to a real web server).

The latest documentation can also always be found on the project
website:

  http://trac.edgewall.org/

Congratulations!

Upgrade done.

You may want to upgrade the Trac documentation now by running:

  trac-admin C:\TracLight\projects\trac\MementoWeaver wiki upgrade
  Gijiroku imported from C:\TracLight\etc\opt\kanon\trac-template\default\trac-wiki\Gijiroku
:(略)
        1 個のファイルをコピーしました。
        1 個のファイルをコピーしました。
C:\TracLight\install\trac-template\attachments\wiki\UserManagerPluginPictures\admin-penguin.png -> C:\TracLight\projects\trac\MementoWeaver\attachments\wiki\UserManagerPluginPictures\admin-penguin.png
:(略)
12 個のファイルをコピーしました
-- Loading resources from C:\TracLight\etc\opt\kanon\trac-template\default\trac-init.sql
Upgrade done.

You may want to upgrade the Trac documentation now by running:

  trac-admin C:\TracLight\projects\trac\MementoWeaver wiki upgrade

C:\TracLight\bin>

ユーザーの追加・変更

セットアップガイドに従い、Webブラウザインターフェース(管理>ユーザー)から、ユーザー情報を更新する。
デフォルトでadminユーザー、guestユーザーなどが定義されているので、適当にパスワードを変更。
自分自身のユーザーも作成しておく。

チケットの発行と管理

いよいよ本題。チケットを作成してみる。

チケットの作成

左側のチケット登録アイコンを押すとチケット登録の画面が表示される。
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必要な情報を入力して登録。
f:id:kazyury:20130330220857p:plain

チケットの確認

左側のチケットを見るアイコンを押すとマイチケット画面が表示される。
f:id:kazyury:20130330221035p:plain
チケットを選択するとコメント入力などが行える。
f:id:kazyury:20130330221245p:plain
うむ。簡単だ。

今日の結論

確かに、TracLightningはうたい文句どおり、「ものぐさ開発者」のための完成度の高い環境を提供してくれている。
使い方をまだ十分に調べてはいないが、コメント欄にも画像を張ったりできるのだろう。
チーム開発でクイック・スタートするための環境としては良さそうに思う*1
ただ、やはり1人プロジェクトで自分専用で使うには若干オーバースペックかな?と冷静に*2なってしまった。
MWで本格的に使うかどうかは暫く様子を見よう。

*1:自分自身は、会社の仕事で使う機会はなかなか無いかもしれないが...。きっと自社製品を中心にするだろうし。

*2:後半の説明が適当なのはそんな理由