Puppy LinuxへのFirefox導入
Puppy4.3.1-JP2012にはデフォルトのWebブラウザとしてSeaMonkey1.1.18が初期導入されている。
SeaMonkeyは動作もとても軽く、(懐かしの)Netscape Navigator風味のUIで味わい深さを醸し出しているのだが、いかんせん最近のWebページには対応しきれていない。
例えば、はてなブログも書き込むことができなかったり、Twitterに至ってはログインすらできない。*1
家人もWebでアンケートに答えたりポイントを貯めたりしているので、SeaMonkeyではなくFirefox(の新しい版)をデフォルトのWebブラウザにしてみる。
選択肢
ざっと見たところ以下の選択肢がある様子。
- 日本語版関係者の方によるsfsパッケージ
- 日本語版関係者の方(シノバー様)によりFirefox 15がsfsとしてパッケージングしてくださっている。感謝します。ここ(Bridge to minibar)からダウンロードすることができる。が、最新版ではない*2。
- mozillaからダウンロード
- 当然のことながら本家(次世代ブラウザ Firefox 高速・安全・カスタマイズ自在な無料ブラウザ)からのダウンロードも可能。ここは当然ながら最新版も可能だが、ダウンロード形式がtar.bz2となる。インストール手順についてはインストール手順 (Linux) | Firefox ヘルプに記載されている。
新しもの好きの自分としては、mozillaからの最新版ダウンロードを試みる。
案3mozillaからの最新版ダウンロード試行の記録
mozillaからのダウンロード
本家(次世代ブラウザ Firefox 高速・安全・カスタマイズ自在な無料ブラウザ)から最新版をダウンロードする。何も考慮不要。
ダウンロードが終わったら適宜のアーカイバで適宜の場所に展開する。
ひとまず何も考えずに~/my-documents/firefox以下に展開した。
展開先のセンスが無いことは不問。
実行
何も考えずにインストール手順 (Linux) | Firefox ヘルプに記載されているように展開したfirefox/firefoxを実行してみる。
...動かない。
XPCOMGlueLoad error for file /root/my-documents/firefox/libxpcom.so: libxul.so: cannot open shared object file: No such file or directory Couldn't load XPCOM. Script completed hit RETURN to close window.
libxul.soが見つからないのかと思ったのでLD_LIBRARY_PATHをセットしてみる(知ってる人には怒られそうだけど)。
# echo $LD_LIBRARY_PATH /lib:/usr/lib:/usr/X11R7/lib:/root/my-applications/lib:/usr/lib/seamonkey:/opt/samba/lib:/usr/lib/seamonkey-1.1.18 # LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:`pwd` # echo $LD_LIBRARY_PATH /lib:/usr/lib:/usr/X11R7/lib:/root/my-applications/lib:/usr/lib/seamonkey:/opt/samba/lib:/usr/lib/seamonkey-1.1.18:/root/my-documents/firefox
やはりダメ。
# ./firefox XPCOMGlueLoad error for file /root/my-documents/firefox/libxpcom.so: /lib/libc.so.6: version `GLIBC_2.7' not found (required by /root/my-documents/firefox/libxul.so) Couldn't load XPCOM.
ここでようやっと依存が解決されていないことに気づく。
Firefox 18 システム要件 | 次世代ブラウザ Firefoxを確認すると、
Firefox を利用するには、最低限以下のライブラリまたはパッケージが必要です。
http://www.mozilla.jp/firefox/18.0/system-requirements/
GTK+ 2.18 以上
GLib 2.22 以上
Pango 1.14 以上
X.Org 1.0 以上 (1.7 以上を推奨)
libstdc++ 4.3 以上
とのこと。
PPMからgtk+,glib,pango,libstdc++ を導入する。
念のため再起動してから再試行。
# ./firefox XPCOMGlueLoad error for file /root/my-documents/firefox/libxpcom.so: libxul.so: cannot open shared object file: No such file or directory Couldn't load XPCOM. # LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:`pwd` # ./firefox XPCOMGlueLoad error for file /root/my-documents/firefox/libxpcom.so: /lib/libc.so.6: version `GLIBC_2.7' not found (required by /root/my-documents/firefox/libxul.so) Couldn't load XPCOM.
...orz
glibcの2.7が無いと言ってるんだっけ。
glibcのバージョンを確かめる。
# /lib/libc.so* GNU C Library stable release version 2.6.1, by Roland McGrath et al. Copyright (C) 2007 Free Software Foundation, Inc. This is free software; see the source for copying conditions. There is NO warranty; not even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. Compiled by GNU CC version 4.2.2. Compiled on a Linux >>2.6.21.7<< system on 2007-10-18. Available extensions: crypt add-on version 2.1 by Michael Glad and others Native POSIX Threads Library by Ulrich Drepper et al BIND-8.2.3-T5B For bug reporting instructions, please see: http://www.gnu.org/software/libc/bugs.html. #
2.6.1か、、、。PPMでglibcを探すも、2.7は無い様子。
ここ迄くると手に余りそうなので、最新版は一旦諦める。無念。
日本語版関係者の方によるsfsパッケージの導入
日本語版関係者の方(シノバー様)によりFirefox 15がsfsとしてパッケージングしてくださっているので、ここ(Bridge to minibar)からダウンロード。
ダウンロード後は、SFS-Load on-the-fly(メニュー>セットアップ)でSFSをロードする。
こちらは何も問題なくあっさりと使用可能。本当に関係者の皆様には頭が上がりません。ありがとうございます。
後日譚
Firefoxの導入で思わず楽しんでしまったけど、やはりSeaMonkey1.1.18の軽快さは失われてしまったようだ。
Mem: 176904K used, 44148K free, 0K shrd, 2100K buff, 46860K cached CPU: 1% usr 0% sys 0% nic 93% idle 3% io 0% irq 0% sirq Load average: 0.61 0.55 0.48 3/87 15780 PID PPID USER STAT VSZ %MEM CPU %CPU COMMAND 9404 5756 root S 436m 202% 0 1% /usr/lib/firefox/firefox-bin (snip)
firefoxだけで搭載メモリの2倍使ってやがる、、、。