BOOK:ミーム・マシーンとしての私
- 作者: スーザンブラックモア,Susan Blackmore,垂水雄二
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2000/07
- メディア: 単行本
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- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2000/07
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読了。「ミーム」って言葉は聞いたことがあっても、どういうものなのか理解していなかったが、この本で理解できたような気がする。
社会とか文化とか生物とかはハッキリ言って全くの門外漢なんだけど、生物レイヤーからみた我々自身は遺伝子の進化的アルゴリズムで、(より上位の)社会・文化的なレイヤーからみた我々自身はミームの進化的アルゴリズムでデザインされていて、生物学的な動物でもあり社会・文化的な存在でもある我々は遺伝子とミームの相互作用の結果として、今あるような存在になっているという筆者の主張*1にはとても納得した。
ただ、最後の章の「私」という意識に関する記述については、一寸わからないな、って言うのが正直な感想。
「私」という自意識そのものが巨大なミーム複合体だということについては同意しているんだけど、だとしたらその「私」に取り込まれた「ミームに対する理解」(これ自身がミーム)で『「私」を意識しない状態』を考えるのは、自己記述のパラドックスに嵌ってしまわないのかな?
*1:すごくラフにまとめただけなので、正しくは書籍を読んでくださいな。当たり前かもしれないけど