BOOK:要求定義工学入門
- 作者: Pericles Loucopoulos,Vassilios Karakostas,富野寿
- 出版社/メーカー: 構造計画研究所
- 発売日: 1997/10
- メディア: 単行本
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読了。いかんせん15年以上も昔の本なので、戦術レベルの記載については一寸時代を感じてしまう。とはいえ、要求定義アクティビティそのものについての洞察には学ぶところも多かったし、何と言っても幅広い文献を指している意味で、手元に持っておきたいと思わされた。
でも、やはり冒頭に書いたとおり時代を感じる部分があるので、もう一度通読してエッセンスを再構成しておくのが吉かな。
なお、若干のかび臭さを感じたのは、CASEツールやAIへの素朴な楽観論。
どうも「CASEとはなんだったんだろう?」的な言説を目にすることが多いので、自分自身も若干バイアスは掛かっているかもしれない。
それでも、かつての技術者たちが夢見たCASE(のエッセンス)は薄く広く浸透しているはず。
DSL然り。
統合することで新たなCASEを作れるのではないかと妄想するのもまた楽しいかも知れない。
Ease Of Developmentの夢はまだ醒めていないんだろう。自分自身も。