BOOK:アウトプットリーディング
- 作者: 小林 亮介
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2010/10/21
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
約1時間で読了*1。著者が主張するように感想を書く。
アウトプットを意識した読書というスタイルは確かに一つのスタイルだと思うし、否定するつもりは更々無い。実際、ここのブログ自体もアウトプットを意識して書いているものなので、その点では筆者の主張にも首肯できる。
ただし、この本自体は個人的には全くお勧めはできない。
少なくともこのタイトルを見て内容を期待する向きには。
後書きまで含めて204ページ、1,400円の書籍だが、主題から連想する「本の読み方」に関する記述は数行(1頁あるのか?)と言う程度であり、後は大半がTwitterの使い方や、モバイル機器の比較(あと、年間180万円以上の書籍代について)。
著者は年間180万も書籍に費やしているとのことだが、読書しても文章を書けないということだろうか。
ハッキリ言って、仮に自分自身が年間180万円の書籍代を費やしていたとしても、この本に1,400円を使ってしまったとすると確実に後悔すると思う。
因みに、「読書の仕方」に関連するこの著者の主張は否定するつもりは無い。「読書の仕方」に関する(意味のある)コメントをしたい。
まず、「読書の仕方」に関する主な主張は、以下1点に限られそうだ。
- アウトプットを意識して読む本を選ぶといいよ。
本書の記述(P040)では、
「読書の目的をどこに設定するのか?」といった、小さいゴールを明確にしてください。
とのことだが、自分自身の経験からいうと、読書のスタイルをアウトプット・ドリブンに一本化することはできない。
著者がインスパイアされてる勝間和代とかのコンサル系ビジネス書の類に話を限定するのであれば、"アウトプット・ドリブンで本を選択"というのも一理あるとは思うが、人文系の書籍ならばどんなアウトプットでどんな本を選べると言うのだろうか?
どうもこの主張の件についても、勝間本とかにインスパイアされて強いメッセージをだしてみたけど、どうも論拠が弱いように感じる。
結局くさしただけになってしまったが、正直な感想として。
最近はハズレ本に当たってるなぁ。
*1:著者が言うように読書時間を記録してみたが、今後はやらない。読書スピードが遅いので、よっぽどカルい本ではないと数時間で読みきれないのです。