No Bugs, No Life

読んだ本や、プログラミング、システム開発等のねたを中心に。文章を書く練習なので少し硬派に書くつもりだけど、どうなることやら。

BOOK:ゴール指向による!!システム要求管理技法

ゴール指向による!!システム要求管理技法

技術書に対するブックレビューとしては手厳しいかも知れないが、正直なところ文章に難がありすぎる。

例えば、第1章の冒頭の表1.1からして何を言わんとしているかのメッセージをを読み解くために読者の努力が必要とあっては、先が思いやられる。*1
要求の世界を扱うからこそコミュニケーションを意識する必要がある、と自戒することにしよう。

で、体裁の話はこの程度にしておいて、中身について。

最近の流行なのか、著者の曲解なのか良くわからんが、この本で言うところのゴール指向で網羅性を確保できるというのは正直疑問に思っている。
当然のことながら、ビジネスに関心を持っているスポンサーは最重要のステークホルダー(の一団)だが、その最重要のステークホルダーにとっての主要な関心事をカバーするのみでは不十分だろう。
"関心事の分離"なんて言葉を吐くぐらいなら、網羅性なんて謳うべきではない。

一寸読むのが辛くなってしまったので、まだ読了していないのだが、いつまでも記事を寝かせておいてもあれなので一旦投稿する。
(読了したら更新する。多分。)

*1:何度か繰り返して読んでみると、キモは『顧客が望む要求』集合と『正しい要求』集合の関係性を表現したかったのだと思うが、そこに『抽出された要求』の軸を混ぜ込んでみたり、いつの間にか『顧客が望む要求』が『望ましい要求』にしてみたり、UVWXYZモデルなんて名前をつけてオツに入ってみたりすることが重なって、読みにくいことはなはだしい。